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Published on: トレンド

メタバースで車が買える?日産の実証実験とは?

車を買う際には、実際に車を見て、乗ってみないとその車の良さや走りが分かりません。

そのため、ほとんどの人が新車を購入する際には、まず「試乗」を行い、車を購入します。

自動車は購入前に「車を体験する」ということがとても重要です。

しかし、「実際に買うかどうか分からないのに試乗を依頼するのは悪い気がする」「何台も試乗を依頼できない」と考えている人も多いのではないでしょうか?

試乗などの「車を体験する」という行為がもっと気軽にできれば、私たち消費者の選択肢はより広がりますし、メーカーやディーラー側も様々な提案をすることができます。

日産自動車では、この可能性を広げるために「メタバース内で車を変える」という仕組みを作ろうとしています。

自動車の購入プロセスや車との関わり方そのものを変えてしまう可能性がある、日産自動車の実証実験について解説していきます。

メタバース内で車を見学

(※画像はイメージ)

日産自動車の実証実験では、メタバースの世界に設けられたショールームにユーザーがアバターを作成して入ることができます。

顧客はVRゴーグルを使用することから、あたかも本物のショールームにいるような感覚になります。

メタバース内のショールームには、軽の電気自動車(EV)「サクラ」や多目的スポーツ車(SUV)「エクストレイル」などが置かれており、アバターから見た自動車の大きさや質感などは本物と同じようになっています。

そのため、顧客はショールームで実際の車を見ているのと同じように、車を見学することができます。

メタバース内でスタッフと交渉

メタバース内にはスタッフのアバターも常駐しています。

本物のショールームと同じようにスタッフが新車の説明を行い、予約することで購入価格の見積もりや契約まで完結できるようになります。

将来的にはアバターと価格交渉できることも検討しているようです。

メタバース内の店舗の可能性

日産自動車の今回の取り組みは「メタバース内で車を見学し、店員とメタバース内で交渉できる」というものです。

しかし、メタバースで自動車を体験できる取り組みは、将来的に画期的な販売方法ができるようになるでしょう。

1つ目は「自宅から車を体験できる」という点です。

顧客は自宅でVRゴーグルをかけて、メタバース内の店舗にアクセスすれば、いつでも本物と同じような車を見学することができます。

2つ目は「いつでも好きな車を見学できる」という点です。

自動車の見学や試乗をするには、自分が希望する車種が展示されていたり、試乗車が用意されている必要があるので、特に試乗の場合には事前の予約が必須になります。

しかしメタバース内であれば、いつでも希望する車が用意できるので、事前の予約などはなしで車を体感できるでしょう。

3つ目が「メタバース内で試乗できる」という点です。

この取り組みは将来的には「メタバースの世界で試乗できる」という流れになる可能性があるでしょう。

実際にアバターが運転する試乗車にメタバース内に乗って、本物と同様の加速感やエンジンやモーターの音を感じることができますし、車内から見た景色なども体感可能です。

「体感しなければ分からない」という自動車販売の可能性をメタバースが変える可能性があるでしょう。

まとめ

自動車や住宅などは「実際に商品を体感する」というプロセスが販売において必要です。

これまでは「顧客に実物を見学に来させる」ということが非常に大変で、各社はキャンペーンなどを設けて顧客を呼び込んできました。

しかし、メタバースであれば「顧客に実物を見学に来させる」というプロセスが非常に簡単になります。

顧客にとっても、以前よりも圧倒的に気軽に自動車などを体験しにいくことができます。

メタバース内に店舗を設けて、そこで販売するという今回の実証実験は、車などの販売方法を根本的に変えてしまう非常に画期的なものです。

今後、どのようにサービス展開していくのか目が離せません。


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Written by アクラボ Brandマーケティング Room.

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